省エネで環境に優しい次世代型精密空調機「 超省エネ型 精密温湿度空調機eONEシリーズ」に風量40m3/minタイプのeONE-40が登場しました。
電気ヒータやボイラを使わず、冷却水(熱源水)と加湿水の供給だけで精密な温湿度の制御が可能な精密温湿度空調機です。

大型クリーンルーム内に局所的に清浄度を向上させる目的で、安価で簡易に設置できるビニールカーテンを使用したクリーンブースの需要が高まっています。
これまでのeONEは主に5~20m四方程度の比較的広めのクリーンルームや工場・検査室などを対象としていましたが、eONE-40はクリーンブース内の温湿調を行うのに適した風量域(~40m3/min)となっており、標準的なクリーンブースを多種類ご用意させていただくことでお客様に最適な組み合わせをご提案をいたします。
また背面にはリターン用吸込口があり、クリーンブースからeONEへのリターン・循環も容易に行うことができます。

eONE-40 + FFU + 2m角クリーンブース
(目安class100~1000)

eONE-40の背面

eONEシリーズの特長

  • 100%回収熱利用
  • 従来型AHUシステムに必要なボイラーやチラーは不要
  • 直膨式冷却機&電気ヒーター搭載方式と比べ最大80%の省エネ
  • 加湿用加熱器+滴下気化式加湿器で精密加湿を実現

省エネの仕組み

eONEでは吸い込んだ空気は、下記の4段階のプロセスによって処理されます。

① 冷却器による冷却・除湿
② 加湿用加熱器による加熱
③ 滴下気化式加湿器による加湿
④ 加熱器による再熱

設定温湿度によって①・②・④に分配する冷媒量を電子制御弁にて精密にコントロールします。
②は加湿のための加熱であり、必要な加湿量が大きくなるほど加熱量も大きくなります。
③を経て空気は加湿されるとともに気化冷却されますので、④にて再熱を行い設定の温湿度にピタリと合わせます。
排熱利用と気化式加湿を組み合わせたことによって、ランニングコスト・環境・安全性・応答性・衛生面・管理の容易さ・加湿能力全てにおいて優れたバランスの良い加湿機構となっています。

用途・アプリケーション例

  • 元々クリーンルームとしての使用が想定されていなかった工場・検査室の一部をクリーン化したい場合
  • class10000の大型クリーンルームの一部に、より清浄度の高いclass1000の空間を設けたい場合

上記だけでなく、クリーンブース以外の使用も可能です。
評価・検査・塗装など精密な温湿度管理が求められる空間において力を発揮します。