一般的なRGB三原色カメラでは捉えられない幅広い色域の色情報が取得できる、人の眼と等価な感度のXYZ表色系を採用したカメラです。

人が知覚できるほとんどの色を忠実に取得できるため、撮像した画像から色を定量的に求めることができ、人の色知覚に基づく色の評価や比較を可能にします。

300万画素1/2.8型CMOSイメージセンサ3板方式。QXGA(2048×1536画素・15fps)とHD(1920×1080画素・30fps)の2タイプをラインアップしており、信号出力端子は、汎用性の高いCameraLink及びDVIを採用。

RTC-21は、一般的なRGB三原色カメラでは捉えられない幅広い色域の色情報が取得できる、人の眼と等価な感度のXYZ表色系(*1)を採用したカメラです。 これまでの「美しく表現する」カメラとは異なり、「色を忠実に取得する」ためのカメラです。

色を忠実に撮影でき、平均色差△E≦1(*2)というわずかな色の差も定量的に解析できるため、医療分野や、検査分野などで測定器として活躍します。

*1 CIE(国際照明委員会)が1931年に採択した標準表色系で、人の色知覚を定量化したもの。

*2 マクベスチャートの24色に対する分光輝度計測定値との平均色差。

特徴

広色域・高色忠実XYZ映像をPCで確認可能
PCでのXYZ画像のファイル保存・分析が可能です。

人の色知覚に基づく色の評価や比較が可能
人が知覚できるほとんどの色を忠実に取得できるため、撮像した画像から色を定量的に求めることができます。

カメラで取り込んだ画像の任意領域を解析可能
1点ずつの測色方式に比べ、検査能力をはるかに高めることができます。

300万画素1/2.8型CMOSイメージセンサ3板方式
QXGA(2048×1536画素・15fps)とHD(1920×1080画素・30fps)の2タイプをラインアップしています。

信号出力端子に汎用性の高いCameraLink及びDVIを採用
QXGAタイプでは、DVI出力の解像度は画面中央部の1600×1200画素を切り出したものになります。

  • アプリケーションソフトの特徴
  • 複数エリアの同時測色
  • 平均測色値やエリア相互の色差を測定・データ保存(CSV・画像データ)
  • 動画での記録、画像データ加算、平均化処理
  • 色差が一目で判別できる色度チェッカー機能

イチゴ収穫ロボットへの採用

宇都宮大学工学部の尾崎教授が主催する研究室(計測・ロボット工学研究室)で研究が進められている「イチゴ収穫ロボット」の「目」として、池上通信機のReal True Color XYZカメラ「RTC-21」が採用されました。

イチゴは流通時の損傷を受けやすいという理由から完熟状態での遠隔地への出荷が困難な果物でした。それを可能にしたのが「イチゴ収穫ロボット」です。イチゴ収穫ロボットは完熟状態のイチゴを池上通信機のRTC-21カメラで選別し、イチゴの茎をつまんで収穫します。RTC-21で選別された完熟した大型完熟イチゴは、人の手に一切触れることなく専用の容器に個別包装され、これまで産地でしか流通できなかった大型完熟イチゴの遠方への流通を可能としたのです。

イチゴ収穫ロボットにおいて重要な位置を占めるのが完熟したイチゴのみ正確に選別して収穫する目となるカメラの存在です。通常のRGBカメラではイチゴの葉と茎の緑色の違いが判別困難であり、正確な選定ができませんが、RTC-21で広色域・高色忠実XYZ映像をPC上で確認することにより、それぞれの微妙な色の違いが高精度で判別可能となり、イチゴ収穫ロボットの茎抽出処理アルゴリズムの精度向上に貢献しました。

その他さまざまな使用用途

医療分野

  • RGBカメラでは正確に取得できない血液などの色も鮮やかに撮影可能
  • 病理検査の画像入力カメラに
  • 色を忠実に撮影できるため、肌のわずかな色合いで判断を求められる遠隔医療での応用が期待できます

塗装関係

  • 車塗装の総合管理
  • 玩具、スポーツ用品の色管理
  • 蛍光色等のデータ管理に
  • 塗装色の確認、キズ、ムラ、汚れの検査に

化粧品関係

  • 中間色である肌色の色表現が重要になる、ファンデーション、口紅等の化粧品の色の評価に
  • パッケージと化粧品の色合わせに

美術関係

  • 古美術品の修復、古代壁面の色彩鑑定、分析に
  • デジタルアーカイブとして、正確な色の保存に

繊維・アパレル関係

  • 色データの管理、再製作時の基本色見本に
  • カラーコーディネートの際の正確な色彩の管理に

印刷物の検査

  • 印刷物デザイン時のカラーマネジメント、色評価に
  • 活版、オフセット、グラビアなどの印刷工程での仕上がり検査に

その他

  • 電子商取引の製品撮影において、製品の色を正確に取得できるため、色によるトラブルの防止に役立ちます
  • 美術・芸術作品のアーカイブに正確な色情報を提供することができます
  • xvYCC、デジタルシネマなど色域の拡張化に合わせた応用が期待できます