電気機器の EMC 対策を⾏う場合、・サイト試験の測定データとの相関が取れない・近磁界プローブで放射源を探すのに時間がかかる・測定の再現性がない・測定物が⼤きく簡単に測定できない・対策が有効かどうかの判断が難しい等、数多くの課題を抱えております。

EMC プリテストセットはスペクトラムアナライザ GSP-9330 と EMI 近傍界プローブセット GKT-008 とのセットです。スペクトラムアナライザ GSP-9330 には EMC プリテストモードが搭載されており、新コンセプトの EMI 近傍界プローブセット GKT-008 を組み合わせることで、効率よくノイズ源を特定するための EMC プリテストソリューションを提供します。本システムはプローブの向きを回転させることなく電磁波を測定するため、放射信号源を効率良く特定することができ、EMC 事前テストやデバッグのための測定にかかる時間を節約します。

GSP-9330 と GKT-008 の組み合わせならEMC ボタンを押すだけで簡単にノイズ測定を開始できます!!

GSP-9330 3.25GHz スペクトラムアナライザ

EMCプリテスト構成品

GKT-008
EMI 近傍界プローブセット

GPL-5010
トランジェント・リミッタ

特徴

  • 周波数レンジ:9kHz ~ 3.25GHz、周波数分解能:1Hz
  • RBW(3dB) フィルタ :1Hz ~ 1MHz、1-3-10 ステップ。EMI 用 RBW(6dB)フィルタ :200Hz、9kHz、120kHz、1MHz
  • 位相ノイズ:<-88dBc/Hz@1GHz、10kHz代表値
  • スイープ時間:最高 286μs の FAST モードを搭載。測定時間の短縮と高速で変化する信号をとらえます。
  • EMC プリテストモード:EMC プリテスト用の設定を内蔵。
    別売のプローブセット GKT-008 と組み合わせれば設定・測定などの時間とコストを節約可能
  • EMI 用に Quasi-peak と Average ディテクタをサポート
  • 自動測定:2FSK 解析や ASK/FSK 変調の復調と解析や P1dB ポイント測定
    チャンネルパワー、OCBW、ACPR、SEM、位相ジッタ測定などをサポート
  • マーカ機能:マーカ、ノイズマーカ、ピークマーカ、マーカ周波数カウンタ
  • 自動起動モード:指定した曜日と時間で自動的に電源オンが可能です。
  • シーケンス機能:繰り返し操作を 20 ステップ記憶させ作業効率をアップ
  • インターフェース:USB デバイス、LAN(LXI 対応)、RS-232C を標準装備。
    GP-IB 対応モデル :GSP-9330VG、GSP-9330VGT を用意。
  • 外部メモリ:USB メモリ、マイクロ SD に画面イメージ、波形データ、パネル設定など保存 / 呼出可能
  • PC ソフトウェア:SpectrumShot で波形データや画面イメージを取得可能。

EMC プリテストモード

EMC プリテストモードはオプションの EMI 近傍界プローブセット GKT-008 と組み合わせて EMC プリテストが面倒な設定なしで簡単に行えます。

  • デバイスや機器の放射ノイズ
  • 部品や基板の放射ノイズ
  • ケーブルおよびワイヤの放射ノイズ
  • シールド効果の確認
  • 電源の伝導ノイズ
  • 感受性テスト

EMI 近傍界プローブセット GKT-008 を接続、EMC ボタンと測定周波数範囲を選択すれば測定を開始します。

EMC プリテストモード
EMC 測定機能:

EMI、Sensor、Soure Contact

Voltage、EMS テスト

プリセット規格周波数範囲:

9kHz~150kHz、150kHz~30MHz

30MHz~300MHz、300MHz~1GHz

1GHz~3GHz、User Define

周囲雑音除去モード(Amb.Noise)

プリセット ITE 規格用リミットライン:

EN550022A、EN550022B

FCCA、FCCB

スケール表示切換(Log/Liner)
※ EMS テストにはトラッキングジェネレータが必要です。

⽔平/垂直の指向性による測定値の変化が少ない EMI-M プローブ、近傍界で遠⽅界(3m、10m)の周波数応答を近似

- 角度が変わっても測定値の差が少ない -

代表的な近接界リングプローブでは、⽔平⽅向または垂直⽅向でプローブを使⽤した場合の測定結果が⼤きく変化します。

GKT-008 の EMI M プローブ ANT-04/05 の特別な構造は、垂直および⽔平の測定値間の差を低減するように設計されていて⽔平または垂直にかかわらずノイズを適格かつ効果的に測定することができます。

M プローブ:ANT-04

M プローブ:ANT-05

EMI E プローブで基板やコネクタ、ケーブルのノイズ測定

EMI E プローブ PR-02 は、コンプライアンス試験前に強電界の発⽣源を絞り込むことために、電界(E-フィールド)のニアフィールド試験ができます。

ハイインピーダンス部品に接続された PCB トレース、終端されていないケーブル、論理回路からの 3 値出⼒などのフィールド。

E プローブ:PR-02

電圧プローブで LISN の代わりに AC 電源ノイズ測定

電圧プローブ PR-01 は、DUT の伝導エミッションの予備試験を LISN 代わりに⾏うことが可能です。測定可能な最⼤電圧は、AC 300Vrms CATⅠ/Ⅱ のプローブです。

電圧プローブ:PR-01

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GSP-9330 スペクトラムアナライザカタログ