現場で簡単に高速で硬化コンクリート気泡組織計測を可能としたポータブル版硬化コンクリート気泡計測装置です。気泡組織を計測するのにコア抜きが不要で、測定個所の表面を研磨するだけで計測可能です。

コンクリートの気泡組織は、コンクリートの耐久性に大きく影響を及ぼします。特に気泡計測装置で得られる空気量、気泡間隔係数は凍結融解に対する抵抗性の指標となるものです。ASTM C 457 に準拠したリニアトラバース法による測定を、小型軽量ながら高精度を維持し迅速に測定することができます。

現場で簡単に高速で硬化コンクリート気泡組織計測が可能
― コア抜きが不要で、測定個所の表面を研磨するだけ ―


ポータブル版 硬化コンクリート気泡計測装置 (約1分50秒)

測定イメージ

概要

コンクリートの気泡組織は、コンクリートの耐久性に大きく影響を及ぼします。特に気泡組織計測で得られる空気量、気泡間隔係数は、冬季に厳しい凍結融解作用を受ける地域において施工されたコンクリートに対する抵抗性の指標となります。

硬化コンクリートの気泡組織の測定方法は ASTM C 457-98「Standard Test method for Microscopical Determination of Parameters of the Air-Void System in Hardened Concrete」にその詳細が 規定されています。この測定方法は実体顕微鏡下で行われ測定時間や個人誤差が測定値に影響を与えます。

ポータブル版 硬化コンクリート気泡計測装置(HF-MAC02) は 、画像処理を行う際の気泡認識作業を測定面への光の当て方により生じる陰影の違いに着目して行っています。この方法にり測定面の特殊加工処理 ( 樹脂等の埋め込みなど ) が必要がなく、通常の研磨処理だけで高精度を維持しながら迅速に測定することが可能です。

特長

  • コア抜きが不要
  • 現場で表面研磨後、即計測可能
  • ASTM C 457に準拠したリニアトラバース法を自動化測定
  • 測定時間は従来の肉眼による方法の約 1/100(2~3分)
  • 高精度 ・ 個人誤差無し
  • 骨材中の空隙 ・ エントラップドエアーを識別可能
  • 画像解析のための測定面加工処理不要
  • 測定時にリアルタイムで解析結果算出
  • 撮影デジタル画像の保存可能
  • CSV形式によるデータ出力
  • ひびわれ幅計測機能

計測仕様

ひびわれ幅計測表示
 計測項目  仕様
 気泡検出  3μm 以上
 空気量  %表示
 気泡間隔係数  0.001mm単位表示
 ひびわれ幅計測
(オプション)
 0.01mm単位表示

 

装置仕様

装置 仕様
解析コンピュータ Note PC (intel Core i5搭載) 相当
OS Windows 7 (32bit)
モニター 10インチ 液晶モニター
カメラ
USB3 モノクロカメラ
2048(H)× 2048(V)/ 8bit(256階調)
レンズ CCDサイズ 1.0型
焦点距離 80mm
光源 直接光照明 1個
間接光照明 1個
気泡検出 分解能 3μm 以上
デジタル出力形式 USBメモリー
電源 AC100V ±10%
電源周波数 50/60Hz
消費電力 300VA 以下
動作周囲温度 0 ~ 40℃
動作周囲湿度 30 ~ 85%RH (結露の無いこと)
保存周囲温度 -20 ~ 60℃
保存周囲湿度 95%RH 以下

※現場で計測の際は、AC電源(発電機)をご用意ください。

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